スタンダードシュナウザー

スタンダードシュナウザーの歴史

ドイツ語で「ひげ」を意味するシュナウザーは、14世紀ごろの南ドイツ原産と言われています。かつては「ピンシャー」と呼ばれ、農場犬として活躍した頑丈なローカル犬です。

ネズミやイタチなどの駆除、輸送時の家畜の誘導、小さな荷車を引くなど、使役犬として様々な働きを見せていました。

その後、1879年にドイツで行われた「インターナショナル・ドッグショー」で「ワイヤー・ヘアード・ピンシャー」として初めて出陳。ショーで勝った犬の名前が「シュナウザー」だったことが犬種名の由来です。

スタンダードシュナウザーは、その賢さと警戒心の強さ、主人に対する忠実さを買われて、第一次世界大戦では伝令犬や救護犬として情報伝達の役割を与えられていたほどの優秀さを持っています。

こうした多芸多才な部分が多くの愛好家を生み、シュナウザーは広く愛されているのです。

スタンダードシュナウザーの飼い方

動作が敏しょうでエネルギッシュなスタンダードシュナウザー。
オビディエンス（服従競技）やアジリティ、トラッキング（足跡追及）などドッグスポーツで優秀な成績を残しているように、高い運動能力と賢さを持っています。

飼い主と共に何かを行うことが好きな犬種ですので、散歩に出たり、ドッグランへと出かけたりするなど、アクティブな時間を設けながら飼育するとよいでしょう。

スタンダードシュナウザーの毛色

スタンダードシュナウザーの毛色バリエーションは2つと、ミニチュアシュナウザーと比べて少なくなります。

最も多いのは、グレーに近いカラーの「ソルト＆ペッパー」で、もう1色は「ブラック」です。

スタンダードシュナウザーの被毛は、ほかのシュナウザー同様に密生しています。
ワイヤー状の硬い上毛と、短く柔らかい下毛からなるダブルコートで、ざらざらとした手触りです。足回りや体の下部の被毛は長く、ふさふさとしています。

定期的なブラッシングとコーミングを行い、被毛を健やかな状態に保ちましょう。

スタンダードシュナウザーの気を付けたい病気

寒さに強く、病気に対しての抵抗力も強いスタンダードシュナウザーですが、気をつけたい病気は、ミニチュアシュナウザー同様に眼病や尿結石です。

定期的な健康診断を受け、愛犬に気になる点がある時には獣医師に相談しながら、健康を維持できるように努めましょう。